組織化

「なぜ、分かってくれない?」言うことを聞かない部下への原因と対策

こんにちは!寺本です!

本日は私のブログメディアにお越しくださり、ありがとうございます!

今回は、「「言うことを聞かない」問題のある部下への原因と対策」というタイトルでお話しさせていただきたいと思います。

突然ですが、あなたは

優秀なので、色々と仕事をお願いしたいんだけど全然言うことを聞いてくれない、、、
昔は、快く受け入れて仕事をしてくれていたのに、、、

と悩んでいませんか?

今回は、そんなあなたに人間の心理に基づいた科学アプローチにより、
部下が仕事を快く受け入れてくれるようになる仕事の依頼方法について話していきたいと思います。

何故、部下はあなたの話を聞いてくれないのか

はじめに、結論から話させていただくと、

何故、あなたの仕事の依頼を部下の方が素直に聞き入れてくれないのかというと、

あなたが仕事の依頼をする際に

行動の自由を奪う

ことが関係しています。

「相手の行動の自由を奪う」ってどういうこと?

と考えるかたがおられると思うので説明させていただくと、

例えば、

「今すぐ、急ぎで資料Aの作成をやって欲しい!!」

という仕事の依頼の仕方は、

相手の仕事の中で「これから何をするか?」を決める行動の選択を、

「今すぐに資料Aを作ること」

と決定して、行動を制限してしまうので、

相手にストレスがかかり、

「嫌だ!!」

と無意識的に思ってしまうわけです。

何故、このように行動の自由を奪ってしまう仕事の依頼が相手にストレスをかけ、「断りたい!!」と無意識的に思うようになるのかについて、心理的リアクタンスという人間心理を用いて話していきたいと思います。
※この心理的リアクタンスを理解した上で、部下への依頼の仕方を少し変えるだけで、あなたが仕事を依頼した際に相手も快く仕事を受けてくれるようになるので、是非、注目して読んでくださるとありがたいです!!

【自由を欲する人間の心理】心理的リアクタンスとは?

先ほど、仕事の依頼の仕方によっては相手にストレスを与えて、無意識的に断りたいと思うようになるという話をさせていただきました。

何故、そのような感情に相手がなってしまうかのというと、心理的リアクタンスによるものだからです。

心理的リアクタンスとは、

心理的リアクタンスとは?

自分の行動や自由な選択を自分で決めたいという人間の欲求が満たされない場合、無意識に抵抗的な反応が起こること

と定義されています。

実際に、定義だけだと分かりづらいので例を用いて説明させていただきたいと思います。

例えば、あなたが子供の時を想像してください。

【心理的リアクタンス】 子供の時代の例

あなたが子供の時、

あなたが学校から帰った時や両親が仕事から帰った時に

両親から

「今から勉強しなさい!!」

「勉強しないと大人になって苦労するよ!!」

と言われませんでしたか?

おそらく言われたと思います。

その時、あなたはどう返しました?

「わかったわかった」

とか

「後で、やるから黙って!!」

と言って「うるさいなぁ、、、」と思って、

遊び続けて結局、その日は勉強しなかったんではないでしょうか?

これが心理的リアクタンスです。 理解できたでしょうか?

これは、子供の時に両親の「勉強しなさい」という言葉で遊ぶという行動の選択を制限していると感じたので無意識に反発して「うるさいなぁ、、、」という感情になったわけです。

さらに、他の例も考えてみましょう。

あなたが、たまたま訪れた服屋の店員の場合を考えてみましょう。

【心理的リアクタンス】 服屋の店員の例

あなたが好きな服屋さんに行った時を想像してください。

特に、買いたい服がなくてたまたま新作の服があるか訪れてみて

「気に入った服があったら思ったら買おう!!」

と思って立ち寄った服屋さんで、服を静かに見ていたら

店員さんが来て、積極的に

「これ新作なんですよ!!着てみませんか?」

と見ている服全てに試着を進めてきたらどうでしょう?

買わなきゃいけない雰囲気にもなるし、

試着絶対しないといけない雰囲気になってしまうので、

「この人あまり好きではないな、帰ろう!」

と思ってしまうんですね。

このように、

店員さんが親切心で、お客様に対応してくれようとしても相手の意図に即していない場合、相手が試着や買う必要があると思い込んでしまい、心理的リアクタンスに引っかかり、無意識的に嫌われる可能性があるので気をつける必要があります。

これで、心理的リアクタンスを理解いただけたと思います。

つづいて、どのように仕事のお願いをすれば、心理的リアクタンスを受けづらずに素直にお願いを受け取ってもらえるのかを説明させていただきたいと思います。

心理的リアクタンス

自分の行動や自由な選択を自分で決めたいという人間の欲求が満たされない場合、無意識に抵抗的な反応が起こること

部下が言うことを聞いてくれない理由

あなたが

部下の行動の自由を奪っている

ので心理的リアクタンスが働き、無意識に反抗する

心理的リアクタンスを超えた優秀な部下への仕事の頼み方

さきほど、あなたが仕事のお願いをする際に相手が行動や自由の選択を奪っていると感じてしまうと、心理的リアクタンスにより、無意識に抵抗する感情が生まれてしまうということを話させていただきました。

では、どのように仕事のお願いをすれば相手に抵抗する感情が生まれにくいかについて話させていただきます。

結論から言えば、

「行動の自由を残した」

お願いをすることです。

結局、どうすればいいの?

と考えておられる方がいらっしゃると思うので、以下の2つをお勧めさせていただければと思います。

①複数の仕事から選択できるようにする
②実力に合わせて仕事の進め方を任せる

①複数の仕事から選択できるようにする

まず一つ目は、複数の仕事から部下自身に仕事を選んでもらうようにすることです。

例えば、複数の仕事がある場合に、あなたが仕事を誰に頼むのか選択できるのであれば、部下自身に決めてもらうようにしましょう。

そうすることで、部下が自分自身で仕事を選んで自由に行動できるので心理的リアクタンスが発生しないです。

また、それだけでなく自分がやると言ったことで一貫性の原理が働き、積極的に自分ゴトとして仕事を進めてくれるというメリットもあります。

言葉だけだと、わかりづらいと思いますので例を用いて説明させていただきます。

例えば、実装Aと実装Bのどちらかをプログラマーに頼もうとする場合

以下が良い例と悪い例になります。

【複数の仕事から選択できるようにする依頼の仕方】

Aの実装とBの実装どちらかやって欲しいんだけど、どっちがやりたい?

やりたい方をこれから実装してもらいたい。

残りを自分が実装するので。

Aの実装とBの実装を持っているんだけど、Aの実装やってもらえる。

Bの実装は自分がやるから。

②実力に合わせて仕事の進め方を任せる

つづいて2つ目は、相手の実力に合わせて仕事の進め方を任せることです。

言葉だけだとわかりづらいと思うので、

これから、具体的に話させていただきます。

まず、仕事を簡単に分解すると以下のようになると思います。

【仕事の内訳】

・種類: どんな仕事をするか

例: 書類作成、プログラミング、データまとめ

・締め切り: いつまでに仕事を終わらせないといけないか

例: 12/30まで、翌日まで

・仕方: どのように、その仕事を進めるか

例: 手書き, Excel

・順序: 複数の仕事の依頼であれば、どのような順序で進めるか

例: ① -> ②、 ② -> ①

・アウトプット: どのようなアウトプットを達成するか

例: ブログ、プログラミング

この図から仕事を依頼する人の実力に合わせて自由度を高めてあげればいいのです。

相手に合わせて、仕事の自由度を高めてあげることで、依頼された人は締め切りのみ意識して、自由に様々なアクションをアウトプットに向けて取れるので心理的リアクタンスが起こりづらくなります。

こちらも、例を用いて説明させていただきます。

例えば、依頼相手が信頼できる優秀なプログラマーでYoutubeの分析用のスクリプトを作ってもらうとしましょう。

以下が良い例と悪い例になります。

【実力に合わせた仕事の依頼の仕方】優秀なプログラマーの依頼

12/30までに、Youtubeの分析したいので、Youtubeから情報取得するスクリプトを作ってもらえる?これがアウトプットのイメージです。何か、困ったことがあったらいつでも聞くので、よろしくお願いします。

Youtubeの分析したいので、Youtubeから情報取得するスクリプトを作って欲しいんだけど、これがアウトプットのイメージです。

12/30までには終わらしたいので予定として、

明日はチャンネル名の取得、

明後日はサムネイルの取得、

明々後日は登録者数の取得

それぞれ、pythonで実装してください。

進捗具合は毎日9時と17時にMTGを入れておくので、そのタイミングで教えてください。

それ以外にも進捗遅れそうであれば、何故遅れるのか1000文字ぐらいで報告書記載してください。

明日から、頑張っていきましょう。

よろしくお願いします。

【部下が言うことを聞いてくれる仕事の依頼の仕方】

あなたが

行動の自由を残した

お願いをする必要があります。

【部下が言うことを聞いてくれる仕事の依頼の具体例】

①複数の仕事から選択できるようにする
部下自身が仕事を選ぶことで心理的リアクタンスが発生しない。
且つ、一貫性の原理が働き自分ゴトとして仕事を進めてくれるようになる。
②実力に合わせて仕事の進め方を任せる

仕事の自由度を高めてあげることで、アウトプットに向けて様々なアクションが取れるので心理的リアクタンスが起こりづらくなる。

最後に

今回は、「「言うことを聞かない」問題のある部下への原因と対策」というタイトルで記事を書かせていただきましたがいかがだったでしょうか?

この記事では、部下と上司の関係でも相手は一人の人間なので、相手が求めていることを理解して仕事をお願いしようということを話させていただきました。

部下が言うことを聞いてくれない理由
あなたが行動の自由を奪う依頼をするから

言うことを聞いてくれる依頼の仕方とは
行動の自由を残した依頼をする。

具体的な依頼
①複数の仕事から選択できるようにする
②実力に合わせて仕事の進め方を任せる

是非、お仕事を部下に依頼する時は、上図を参考に依頼してくれると嬉しいです。

ありがとうございました。