心理学

気難しいと思われる人が好印象を与えるコミュニケーションとは

はじめまして、寺本です。

今回は、「気難しいと思われる人が好印象を与えるコミュニケーションとは」というタイトルで話させていただけたらと思います。

突然ですが、あなたは、現在、学校の友達や会社の同期、上司など様々な場所で多くの人と人間関係を構築していると思います。

その際に、

どのようにすれば、自分のことをうまく伝えることで良い人間関係を作れるのか?

と思ったことがありませんか?

学校では、友達の作り方なんて習ったことがないですよね?

なので、多くの方が

どうコミュニケーションを取れば関係性が上手くいくのか曖昧のまま幼少期から大人になるまで他人と接していると思います。

もしかしたら、

あなたは、人付き合いがあまり得意ではなく、他人とコミュニケーションをする際にストレスを感じているかもしれません。

今回、コミュニケーションが苦手なあなたに、

人間心理を用いた科学的アプローチで、

どのようにコミュニケーションを取れば、

相手に良い印象を与え、より良い人間関係を作れるか

という話をさせていただければと思います。

他人とのコミュニケーションにおいて知っておいてほしいこと

どのようにすれば他人と上手くコミュニケーションを取り、より良い人間関係を作れるかを話していきたいと思います。

より良い人間関係を作るには、以下の2つを理解する必要があります。

①コミュニケーションの伝わり方

②第一印象の重要性

これから、それぞれについてお話しさせていただきます。

コミュニケーションの伝わり方

はじめに、コミュニケーションの伝わり方についてお話しさせていただきます。

皆さんは、好印象に思ってもらえるコミュニケーションの取り方って何だと思いますか?

「楽しい!!」「嬉しい!!」などポジティブな言葉を積極的に話す

だと思っている方も多いと思います。

実は、それだけでは全然足りないのです。

それは、私たちが、言葉を必死に考えて相手に伝えても

相手に伝わる印象は

コミュニケーション全体のたった7%しかないのです!!

なので、あなたが相手とのコミュニケーションをする中で必死に言葉で内容を伝えようとしても相手には全然伝わらないことが多いのです。

では、何故伝わらないかについてメラビアンの法則という心理学の法則に基づいて、これから説明していきたいと思います。

コミュニケーションの伝わり方とは?(メラビアンの法則から解説)

先ほど、相手とのコミュニケーションを取る際に言葉のコミュニケーションのみでは相手に意図が伝わらないという話をさせていただきました。

それについて、これからメラビアンの法則を用いて説明させていただきたいと思います。

メラビアンの法則とは、

【メラビアンの法則】

対人コミュニケーションにおいて、言語情報(Verbal),聴覚情報(Vocal),視覚情報(Visual)がそれぞれ相手に対して、一致しない場合に、どの情報が優先され、どの情報が相手に印象を大きく与えるか?

を示したものになります。

このメラビアンの法則の定義では、分かりづらいと思うので詳しく説明していきたいと思います。

まず、言語情報、聴覚情報、視覚情報とは何かが分かりづらいと思うので、以下のようにまとめました。

【言語情報】
言葉の内容や意味

【聴覚情報】
声質、声量、口調、テンポなど

【視覚情報】
見た目、仕草、表情、視線など

先ほどの

言葉で伝えるは言語情報、

声の高さや抑揚で伝えるのは聴覚情報、

表情やうなずきなどの仕草で伝える情報は視覚情報になります。

さらに、メラビアンの法則では、対人コミュニケーションで相手に情報を伝える際に言語情報、聴覚情報、視覚情報がそれぞれ相手の印象にどのぐらいの影響を及ぼしているかを示しています。

結果は、

言語情報(Verbal)は7%

聴覚情報(Vocal)は38%

視覚情報(Visual)は55%

になります。

なので、先ほど話に出させていただいた

あなたが考えた言葉(言語情報)が相手に与える印象はたった7%しかなく、

それのみでは、あなたの意図は相手に伝わりづらいということです。

なので、

言語情報だけでなく、聴覚情報と視覚情報を全部組み合わせて相手とコミュニケーションをとることで、やっと相手に意図が伝わるようになるのです。

言葉だけだと伝わりづらいかもしれないので、

さらに、例を用いて説明していきたいと思います。

例えば、恋愛ドラマを想像してください。

【メラビアンの法則】恋愛ドラマの例

ラストシーンで相手に向けて、今まで好きだったことを告白して伝えるシーンに対して

そのドラマで告白する主役は相手を見て

「好きです!!付き合ってください!!」

と今までの経験しているシーンが流れながら、相手に向かって、感情豊かな表情で告白をしていると思います。

だから、今まで見ていた人は感情移入して感動してくれると思うんです。

一方で、同じ告白するシーンに対して

「ス・キ・デ・ス、、、ツ・キ・ア・ッ・テ・ク・ダ・サ・イ」

と棒読みで相手を見ずに空を見ながら、

今日の夕食なんだろうなぁ、、、焼肉がいいなぁ、、、

と思いながら無表情で告白をしていたらどうでしょうか?

今まで見ていた人は、確実に感情移入してくれないと思います。

どうでしょうか?

言語情報だけでなく、聴覚情報と視覚情報が大事だということが伝わったのではないでしょうか。

なので、相手とのコミュニケーションを取る際は

言語情報だけでなく、聴覚情報と視覚情報も意識してコミュニケーションを取る必要があるというわけです。

伝え方のウェイト

<言語コミュニケーション(言語)> 7%

直接、言葉を話したり、書いたりして相手に伝える方法

<非言語コミュニケーション(聴覚、視覚)> 93%

ボディーランゲージや話す言葉のスピードやリズムで相手に伝えたい内容を推測してもらう方法

<まとめ>
相手に伝える印象は言語コミュニケーションよりもボディーランゲージや話す言葉のスピードやリズムである非言語コミュニケーションの方が影響を受けやすい。
なので、言葉で必死に伝えるだけでなく表情やうなずき、声の大きさや高さ、抑揚を意識して伝えるのが大事

第一印象が与える今後の人間関係の影響とは?

つづいて、第一印象がどれだけ大切かについてお話ししたいと思います。

あなたは、第一印象が相手があなたに与える影響がどれだけあるか分かりますか?

2度目、3度目、4度目と会う回数よりも少しは大事だよね!

と思っている方もいらっっしゃるかもしれないです。

実は、あなたが思っているよりも、第1印象の影響はかなり大きいです。

極論で言うと、

第一印象で、今後の相手からあなたへの印象のほとんどが決まってしまう

と言っても過言ではないです。

これについて、アンカーリング効果という認知心理学で証明されているので、これから説明させていただけたらと思います。

第一印象の影響とは(アンカーリング効果で解説)

人間が第一印象で相手に与える影響はアンカーリング効果という心理現象で証明されています。

アンカーリング効果とは、

【アンカーリング効果】

人間が物事を判断する際に、一番最初に受け取った情報の一片(アンカー)のみに、
その判断を大きく影響されてしまうという心理現象

のことです。

定義だけだと難しいと思うので、

例で説明させていただきたいと思います。

例えば、あなたが3対3の合コンに参加するとしましょう。

【アンカーリング効果】3対3の合コンの例

あなたが3対3合コンに行ったとします。

まず、私たちの仲間が自己紹介したとして続いて、

相手型の自己紹介に入ったとします。

一人目は

こちら側の顔を見ながら、ニコニコと笑顔で

初めまして〜

と挨拶をしてくれました。

あなたは、この子に対して、おそらく笑顔でニコニコして物腰柔らかくて優しいし、明るい印象だと感じるでしょう。

続いて二人目は

顔をこっちに向かずに横を向いて、声のトーンが下がり気味で

はじめまして💢💢

と挨拶してくれました。

あなたは、この子に対して、おそらく怒りやすい性格しているのかな。

何だか怖いなという印象を感じると思います。

続いて、三人目は

顔をこっちに向かずに↓を向いて、声のトーンが下がり気味で

はじめまして、、、

とボソボソと挨拶をしてくれたとします。

あなたは、おそらくこの子に対して、

シャイなのかな何か暗い印象を感じると思います。

合コンが終わった後、また3人で会おうとなった際に

あなたは、実際に会うと思ったら、どう思いますか?

優しくて明るい子、怒りっぽくて怖い子、シャイで暗い子

と思うと思います。

このように第一印象が今後もずっとあなたの中で記憶として焼き付いており、

彼ら、彼女らに会う際は、毎回第一印象と比べてどうだろう?

と考えるようになると思います。

このように、第一印象での影響がずっとこれから会って感じた印象の比較対象となってしまうので初めての人と会うことになる場合は、いつもよりも出来るだけ明るく接することで相手に好印象を持ってもらった方が今後の人間関係は良い関係になりやすいです。

第一印象が悪い場合はもう無理なの?

と思う方もおられるかもしれないので補足しておくと、

マイナスイメージから劇的にプラスイメージに変換することもあります。

それは、

第一印象とのギャップを感じせる

ことで実現できます。

こちらも例を使って、説明させていただきますね。

例えば、あなたがいつも怒っている怖い人だと思われている人だと考えてください。

【アンカーリング効果】怒っている怖い人の例

あなたは、いつも怒っている怖い人だったとしましょう。

例えば、

部下の教育をする際に怒ったように声のトーンが高くなったり、表情が険しくなったりするとしましょう。

本当は、純粋にわかってほしい!!

理解してくれたら、彼らは成長をきっとしてくれる!!

と思いで熱くなって教育をしてしまっていただけなのに、

周りの部下ではない人は、あの人めっちゃ怒っている怖い人だなぁ。

と思って、怖いというラベルをあなたに貼ってしまったとします。

ある日、部下が夜遅くまで

う〜ん終わらない

と仕事をしているとしましょう。

あなたが部下のためにレッドブルなどのエナジードリンクやスタバのコーヒーを買ってあげたらどうでしょう。

さらに、

何か困っていることはないか?自分に手伝えることある?

と部下に聞いてあげるのを見た怖いというラベルを貼っていた人は

本当は部下思いのかなりいい人だったんだ、自分の思い違いだったんだ。

と思って、最初からいい人よりもかなり好感度高めに考えてくれるんではないでしょうか。

このようにネガティブな印象を持っている相手に対して、ポジティブな印象に与えることができれば、かなりの好印象になることもあるので、

良い関係を持ちたい人に対して、既に何度かあって、印象をもたれている状態であれば、印象を上書きできるように頑張るのも一つの手になります。

ただ、最初から好印象であるのであれば、好印象である方がいいので第一印象は良い印象に思ってもらえるように頑張って欲しいと思います。

【第一印象の影響】

人間が物事を判断する際は、一番最初に受け取った情報の対して、その後の判断が大きく影響されてしまう。

<まとめ>

第一印象をよくするように努力する

もしくは

第一印象を上書くように努力して、かなり好印象にする。

私がお勧めする良い印象を与える行動3選

これまででコミュニケーションの伝え方には、情報によって影響度があって、第一印象は特に重要視してコミュニケーションに挑む必要があるということをお話しさせていただきました。

これに基づいて、私が意識して実践している3つの良い印象を与えると思う行動を3つ選んだのでお話しさせていただ来たいと思います。

また、気に入ってくれたら参考にしていただければと思います。

①表情を豊かにボディーランゲージを用いる

まず一つ目は、表情を豊かにボディーランゲージを用いることです。

これは、メラビアンの法則に基づいている行動になります。

視覚情報はコミュニケーションの中でも相手に伝わる印象の全体の55%の影響を与えられるので、

同じ言葉を話していても、ただ単に相手の顔も見ずに黙々と伝えるよりも相手への印象は全然変わるわけです。

例えば、

部下や友達、家族や彼女と話す時など、話慣れている相手の場合。

もしかしたら、相手の顔を見ずに盲目的に言葉を交わすこともあるかもしれません。

ただ、そういう話慣れている人がコミュニケーションの相手だとしても

良い加減にコミュニケーションするのではなく、

話をする場合には、

相手の顔をしっかり見て、相手との関係ない別件で自分が辛い時でも、怒っている時でもコミュニケーション取る際は笑顔で話しをする。

相手の意見を聞く場合には、

ちゃんと相手の顔をみてしっかり笑顔で聞いてあげたり、「うんうん!」と頷いてあげる

など意識したら相手は、あなたのことをしっかりと話してくれるし、自分の話も聞いてくれる良い人と好印象を持つことができるはずです。

②声の大きさや抑揚、高さを意識する

二つ目は、声の大きさや抑揚、高さを意識することです。

こちらもメラビアンの法則に基づいている行動になります。

聴覚情報はコミュニケーションの中でも相手に伝わる印象の全体の38%の影響を与えられるので、

何も考えずに話すよりも声の大きさや抑揚、高さを意識すると更に好印象に思われる可能性が高いです。

例えば、

相手がボソボソと何か話している時に気になるけど、聞こえない時ってありませんか?
その場合、

初対面の人なら誰しもがこの人暗いなぁ、、、
話しかけづらいなぁ、、、

と思う人が多いんじゃないでしょうか。

それよりも、はきはきと声の大きさも大きく、声の高さも高いとどうでしょう。

イメージは、電話に出るおかぁさんのイメージです。

「もしもし、~だよね!!」

と普段出していない声の高さと大きさで、楽しそうに話していませんでしたか?

実際その後に何の話をしていたかというと、あまり大した話ではないことがよくあったと思います。

このように実際に話を聞いていない人でも楽しそうに感じるほど声の高さや大きさ、抑揚を変化させるのは凄い効果を生み出します。

③初対面では、こちらから楽しそうに話しかける

最後に3つ目は、初対面ではこちらから楽しそうに話しかけることです。

こちらは、アンカーリングの法則とメラビアンの法則を両方使った方法になります。

例えば、誰もほぼ知らないパーティーに参加していると思ってください。

あなたがコミュニケーション得意でも、話しかけることって結構大変なのではないでしょうか。

特にコミュニケーション下手と思っている人なら特に無理!!ってなりそうな状態だと思います。

周りの人も

初めてだから話しづらい、、、

と同じ感情になっていると思います。

そんな状態から

あなたが楽しそうに

「初めまして〜、こういうパーティーって緊張しませんか」

「自分はすごく緊張しててwww」

「この後のイベントとても楽しみですね!!」

と話かけてくれたら

この人めっちゃ気さくだし、好印象だなぁ。

と思いませんか?

このように、誰もが知らない状況や相手とコミュニケーションとってない状況で相手に話しかけてもらうのではなく、自分から話しかけることにより好印象に思ってもらえます。

以上が私がお勧めする良い印象を与える行動3選でした。

ありがとうございました。

①表情を豊かにボディーランゲージを用いる

視覚情報はコミュニケーションの中でも相手に伝わる印象の全体の55%の影響を与えられるから

②声の大きさや抑揚、高さを意識する

聴覚情報はコミュニケーションの中でも相手に伝わる印象の全体の38%の影響を与えられるから

③初対面では、こちらから楽しそうに話しかける

誰もが初めての時は緊張するので、楽しそうに表情明るめで話しかけるだけで好印象を与えることができるから

最後に

今回は、「気難しいと思われる人が好印象を与えるコミュニケーションとは」というタイトルで記事を書かせていただきましたが、いかがだったでしょうか?

この記事では、相手に好印象を残すためには以下を理解して、コミュニケーションを取ることが大事だということをお話しさせていただきました。

①コミュニケーションの伝わり方

言葉を話すや書くという言語情報を持つ言語コミュニケーションも大切ですが、表情や声の高さ、抑揚などの聴覚情報や視覚情報を持つ非言語コミュニケーションの方が相手に与える印象は大きいので、どちらも意識する必要がある。

②第一印象の重要性

初対面での第一印象は、その後の印象の比較対象になるので、
できる限り第一印象をよくできるように努力する。

是非、私がお勧めする良い印象を残す方法3選も話させていただいたので実施していただけると、すごく嬉しいです。

ありがとうございました!!