セルフマネジメント

【つい怒ってしまう】気持ちとは違う感情の原因と解決方法

こんにちは! 寺本です!

本日は私のブログメディアにお越しくださり、ありがとうございます!

今回は、「【つい怒ってしまう】気持ちとは違う感情の原因と解決方法」というタイトルでお話しさせていただきたいと思います。

皆さんは、

・彼女と大したことではない時に突然怒ったように話してしまう。

・部下が思った通りに動かなかったら「イラッ」としたりする。

ような経験ありませんか。

実は、このような「怒り」の感情の原因は深く掘っていくと、その時の相手の行動が原因では怒っているわけではないです。

今回は、

「あなたが自分の「怒り」の感情の原因を正しく理解して、行動できる」

ことを目的として記事を書いたので、是非興味があれば読んでいただけると嬉しいです。

想いとは異なる「つい怒ってしまう」原因とは

結論として、

「感情」のアプローチ

の方法を正しく理解できていないからです。

だからこそ、

「次こそはやめよう!!」

強く意識したとしても同じことを繰り返してしまいます。

感情は「ユニーク」で「恥ずかしがり屋」

まず解決方法に行く前に「感情」について深く理解していきましょう。

その感情は、あなただけのもの

感情は「感情が芽生えたタイミングのあなた自身しかもっていない」とても「ユニーク」なものです。

「怒り」という感情1つを取っても、あなたの怒った」タイミングや今までの経験、持っている価値観によって変わっていきます。

例えば、「つい部下に怒ってしまった」を例にして話していきます。

「つい部下に怒ってしまった」場合。

部下にAタスクを頼んでいたのに、部下がタスクのことを忘れていた状況を知って、「何故、やっていない」と怒ったとします。

この場合、

「部下がタスクを忘れていた」怒ったのか。

「Aタスクが重要だから」怒ったのか。

「この部下だから」怒ったのか。

「あなたが怒りっぽいから」怒ったのか

このように「怒り」の感情の原因は、あなただけしか認識できない「ユニーク」なものなのです。

感情はすぐにいなくなってしまう。

しかも、「感情」経験した「記憶」とは異なり、あなたの中にずっと留まっていてくれるわけではないです。

例えば、「彼女と誕生日に喧嘩したこと」を例にして話していきます。

【彼女との喧嘩の例】

あなたに彼女がいるとしましょう。

彼女の誕生日間近になって、あなたはあることに気づきます。

あなたは仕事が忙しく、彼女の誕生日に「お客様との会食」を入れてしまいました。

あなたは彼女にそのことを告げると

彼女は「マジであり得ない、、、」と怒ってしまいました。

彼女の誕生日になって、

仕事が終わり、会食も終わりました。

あなたは仕事疲れでヘトヘトな状態で

彼女のもとへ「ちょっと高級なプレゼント」を届けたとします。

こういうストーリーがあって、この後の展開はどうなると思いますか?

彼女は「ありがとう!!」とプレゼントを受け取って喜んでくれると思いませんか?

さらに、この彼女の誕生日から1週間後はどうでしょう。

彼女はあなたが仕事を優先させたことは覚えているのですが、その時の「怒り」や「喜び」という感情はおそらく鮮明に覚えていないでしょう。

このように感情は一瞬出てきてくれるのですが「恥ずかしがり屋」なので、すぐにいなくなってしまいます。

【ここが違う】感情への適切なアプローチ方法

「ユニーク」で「恥ずかしがり屋」な感情に対してどうアプローチすれば良いか?

それは、「怒り」の感情が芽生えた直後に「何故、怒ってしまったのか」という事実を「怒り」の感情だけでなく、多角的に原因を考えるために他の感情からも考えることです、

「人間の感情のベースライン」人間が持つ8つの基本感情

感情を多角的」に考えるために、人間はどのような感情を理解していきましょう。

まず、人間は、「8つの基本感情」を持っていると言われています。

「8つの基本感情」をより良く理解するために「ブルチックの感情の輪」というものを紹介させてください。

以下の図は、アメリカのロバート・プルチック氏が提唱した「感情の輪」というモデルから8つの基本的な感情を抜き出したものです。

8つの基本的な感情は、それぞれ以下のような役割を持っています。

【8つの基本的な感情】
怒り: 不愉快でイラつく気持ち
期待: 希望を持って、待ち望む気持ち
喜び: 達成感、感謝などの爽やかな気持ち
信頼: 信じて安心する気持ち
恐れ: 危険や危機を感じている気持ち
驚き: 予期しない出来事にびっくりする気持ち
悲しみ: 喪失感や絶望感などの気持ち
険悪: 不快感や険悪感などの気持ち

また感情の輪は、以下のルールを持っています。

ブルチック感情の輪のルール

①関連
輪の中で隣り合っている感情は、同時に発生している可能性が高い

例)「怒り」の場合。同時に「期待」や「険悪」が起きている可能性が高い。

②相関
輪の中で対になっている感情は、相互に影響しあっている

例) 「怒り」の場合。「恐れ」は、相互に影響しあっている

「基本的な8つ感情」「関連」と「相関」の2つの感情ルールを理解したところで、実際に「つい怒ってしまう」感情の原因を探っていきましょう。

「つい怒ってしまう」感情の原因と解決方法

お待たせしました!!

原因と解決方法について話していきたいと思います。

以下の3つのステージを順番にこなしていくことで「つい怒ってしまう」感情の原因と解決方法が分かります。

①認知 → ②受容 → ③選択

それでは、順に進めていきましょう。

【認知ステージ】感情に向き合い、自分のことを深く知る

この認知ステージでは、湧き出た直接的な感情だけに目を向けるのではなくて類似する感情から何故、その感情が芽生えたのかを深く考えて自分のことを深く知るステージになっています。

この「認知ステージ」では、

芽生えた感情についてだけ考えるのではなく、ブルチックの円の輪を用いて、芽生えた感情「関連」「相関」から、芽生えた感情になった原因はないかを探ることをやってもらいます。

例えば、

部下に「つい怒ってしまった」という例について考えていきます。

【部下に怒ってしまったの例】

「怒り」の関連は「期待」と「険悪」、相関は「恐れ」になるので、それぞれについて考えていきます。

怒り:  自分は何に「怒り」を感じたのか

ex) 部下がタスクをやってこなかったこと

期待: 自分は何を「期待」しているのか

ex) 部下がタスクをやってきてくれることを期待した

険悪:  自分は何に対して「険悪」になっているのか

ex) 自分は仕事で忙しいのに彼らは楽しそうに話している。

恐れ:  自分は何を「恐れ」ているのか

ex) 部下の方が優秀なので自分が無能ということを示されるのでは無いか

【受容ステージ】自分が感じた感情を受け入れる

「受容ステージ」では、認知ステージで出てきた副次的な感情を自分が感じているということを受け入れるステージになります。

この「受容ステージ」では、

「嫉妬」「無能感」など自分にとって目を背けたくなることでもの感情であっても一度受け入れることをやってもらいます。

例えば、「認知ステージ」の例を参考に

【期待が原因で「怒ってしまった」場合】

「過度に部下に期待していた自分が甘いんだな」

「自分が甘く考えていた」ことを受け入れる。

【恐れが原因で「怒ってしまった」場合】

「自分のことを無能だと考えているんだな」

「自分が無能だと考えている」ことを受け入れる。

このように、負の感情は目を背けたくなりますが自分のために一度受け入れることをするのが「受容ステージ」になります。

【選択ステージ】これから自分はどうするか選択する

「選択ステージ」では、受容ステージで受け入れた感情や原因について、どのような行動を行うのかを選択するステージになります。

この「選択ステージ」では、

感情の問題を解決するために自分がどのような行動をするかを「箇条書き」で、書き出すことをやってもらいます。

そうすることで、「考える」脳が正常に働き、論理的に自分のことを考えることができます。

例えば、「受容ステージ」の例を参考に

【部下への甘えが原因だった場合】

「過度に部下に期待していた自分が甘いんだな」と思ったのであれば、

・怒った原因は自分が部下に甘えていたことを伝えてみる。

・定期的にMTGして、部下の進捗を確認する。

・部下に期待していることを伝える。

【部下の恐れが原因だった場合】

「自分のことを無能だと考えているんだな」と思ったのであれば、

・部下に勝てる所はどこかないのか考えてみる。

・部下に負けないように自分が部下よりも努力して成果を出せるようにする。

・無能だと考えた原因はなんだろう?とさらに深掘る。

このように、実際に箇条書きをして「怒る」という感情から冷静に自分を見つめ直して、
今後はどのような行動を心がけていくかを決めることで「つい怒ってしまう」という問題がなくなります。

まとめ

今回は、「【【つい怒ってしまう】気持ちとは違う感情の原因と解決方法」というタイトルで記事を書かせていただきましたが、いかがだったでしょうか?

この記事では、「つい怒ってしまう」という「怒り」の感情へ直接アプローチすることでは、「怒ってしまった」という原因への解決には至らず、間接的に周りの感情を論理的に考えることで何故、「怒り」と言う感情が芽生えたのかを深ぼることが大事と言う話をさせていただきました。

【つい怒ってしまう原因】

そのタイミングのあなたにしか答えを持っていない。

【感情への正しいアプローチ】

以下の順番で「感情」へ多角的にアプローチをして、自分なりの解決策を見つける必要があります。

①認知 → ②受容 → ③選択

①認知ステージ
「一時的」な感情に目を向けるのではなくて類似する感情から何故、その感情が芽生えたのかを深く考えて自分のことを深く知る

②受容ステージ
認知ステージで出てきた副次的な感情を自分が感じているということを受け入れる

③選択ステージ
受容ステージで受け入れた感情や原因について、どのような行動を行うのかを選択する

今回は、「怒り」の感情について話してきましたが他の感情でも同様の方法で解決できるので是非、実行してみて自分の感情に向き合って解決して心を充実してくれると嬉しいです。

ありがとうございました。